豊臣秀吉を祀る神社、太閤様の出世開運・事業成就の運にあやかれそうです
大阪市中央区は大阪城に鎮座する豊國神社、場所と名前からすぐわかるように、太閤豊臣秀吉をお祀りする神社です。明治元年(1868年)に明治天皇が大阪へ行幸された時、豊臣秀吉をゆかりのある大阪の地に祀るようにとの仰せがあり、それが元となりました。
明治12年(1879年)、京都にある豊国神社の別社として建立されましたがのちに独立、名前も旧字体の豊國神社に改めます。京都はトヨクニと読み、こちら大坂はホウコクと読みますが、豊臣秀頼・豊臣秀長もともにお祀りしています。秀吉をご祭神に祀る神社らしく、出世開運・事業成就の神様として知られます。
社宝として、伝狩野山楽筆の秀吉画像が伝えられています。この絵は秀吉が亡くなった後、幼い秀頼が亡き父秀吉の絵姿でもあれば見たいものと、重臣たちの前で言い出しました。秀吉のそば近く仕えていた片桐且元が、手元に残された画を持参し差し出します。喜んだ秀頼は余白に「豊国大明神 秀頼書」と書き込み且元に返しました。描かれた絵姿は、よく見る秀吉像とはいささか容貌を異にしますが、秀吉自筆と伝わる和歌の草稿が画面上に張り付けられており、一見の価値はあります。