活気あふれるアメ横商店街、元は闇市現在は国際観光地
アメヤ横丁通称アメ横は、東京都台東区のJR東日本山手線高架橋西側と高架橋下に、500~600メートルに渡って広がる商店街です。御徒町駅から上野駅の間に約400件の店が軒を連ね、正式にはアメ横商店街連合会と呼びます。
もともとは民家や長屋が軒を接して立ち並ぶ下町でしたが、東京大空襲によりあたり一帯焼け野原となりました。戦後バラックや小さな商店が建ち始め、正式な営業許可を受けていない屋台や露天商が集まり、闇市と呼ばれます。そのころは警察の目も行き届かず、白昼に発砲騒ぎが起こるなど雑然とした町でした。
これではいかんと昭和21年(1946年)、上野警察署と台東区役所が相談し、地元の実業家に頼み込んで「近藤マーケット」を造り80軒の店舗が店を出します。このマーケットは怪しげな店を締め出したので、商店街はようやく正常化へ向かいました。そうなるとマーケット周辺にも露店を出すものが現れ、現在のアメ横の元を形作ります。
現在では食品や衣類・雑貨など業種ごとに店が集まり、特に年末は正月用品を買い求める人でごった返し、普段なら10分で通れる道も数10分かかるほどです。来日観光客にも「フシギの街」として大人気です。