子供たちに「三角屋根の家」と呼ばれ親しまれている元肥料商の豪商が贅をつくして建築した建物
香川県の古い町並散策のメインスポットとして知られる宇多津にある避雷針の付いた「とんがり屋根」の洋館『倉の館三角邸』は、国の登録有形文化財に指定。元肥料商の豪商が贅をつくして建築した接客用の建物を、平成8年(1996)に改修・保存を目的として宇多津町が購入。文化研修の場として活用されている施設。
建物の外壁は目地を切ったモルタル塗。縦長のアーチ窓が並んでいるのが特徴。「和と洋」の程良いデザインが印象的。子供たちには「三角屋根の家」と呼ばれ親しまれている。
建物内部の1階には書院造りの風格ある大広間や、雪見障子設えのお茶室、2階には随所に趣向が凝らせられている2つの和室を見ることが・・。「床柱一本で家が建つ」といわれるほどの贅を尽くした高価な建築材料を使用。粋を集めた建具や、調度品を見ることができる。