第二次世界大戦で消失。多くの憂き目に遭いながらも、今なお輝き続ける「金の鯱」を有する名古屋城。
「尾張名古屋は城で持つ」と詠われるように、名古屋城は尾張の象徴とされてきた。
なんと言っても、名古屋城で有名なのが天守閣の「金の鯱」。
「金の鯱」徳川家の権力と財力を象徴しており、
大阪の豊臣家に対して徳川家の財力を見せつける意図もあったと言われている。
本体は、型どられた木の周りに金板を貼り付けてあり、
雄はウロコの枚数112枚、雌はウロコの枚数126枚という大量の金が使われている。
通称「金鯱城」、「金城」とも呼ばれるている。
当時の鯱は、第二次世界大戦の大空襲で城と共に消失。
焼け残った金は、「金茶釜」として保存されている。
現在の鯱に使われている金の重量は88kg。
2005年の愛・地球博では、天守閣からおろした「金の鯱」を一般公開。
多くの人が「金の鯱」を目当てに来場した。
日本100名城に選定されており、国の特別史跡に指定されている。