東寺は平安京鎮護のための寺院として計画された後、嵯峨天皇より空海(弘法大師)に下賜され、真言密教の根本道場として栄えた。中世以降の東寺は弘法大師に対する信仰の高まりとともに「お大師様の寺」として庶民の信仰を集めるようになり、21世紀の今日も京都の代表的な名所として存続している。
- 平安時代の出来事
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794年の平安京造営に際して、その2年後に平安京を災いや戦乱などから守るために羅城門の東に創建された。
- 平成時代の出来事
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1994年12月に「古都京都の文化財」として世界遺産に登録された。
- その他の情報
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平安時代、現在の京都市南区唐橋あたりに東寺と対になる官寺として西寺も存在した。
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東寺には2つの名称があり、「教王護国寺」という名前でも呼ばれている。
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食堂(じきどう)の北側にある北大門から北総門までの参道・櫛笥小路は平安時代の道幅そのままで残っている京都市内唯一の小路。