「雁皮紙(がんぴし)製作技術保持者」に指定された人間国宝《安部榮四郎》氏関する資料・作品及び、民芸作家の作品を収蔵・展示する施設
島根県松江市八雲町にある『安部榮四郎記念館(あべえいしろうきねんかん)』は、昭和58年(1983)に開館。重要無形文化財「雁皮紙(がんぴし)製作技術保持者」に指定された人間国宝《安部榮四郎》氏関する資料・作品及び、民芸作家の作品を収蔵・展示する施設。
安部榮四郎氏は、明治35年(1902年)に八雲町に生まれ、幼少から家業の和紙作りを手伝い、出雲国製紙伝習所に15才の時に入所。その後雁皮紙の特色を生かした独特の出雲民芸紙を創作。薄く丈夫な雁皮紙を率いた技術を評価され人間国宝に認定。また東京・パリ・アメリカ・北京で和紙展を開催したことでも知られる。
館内には、出雲和紙に関する資料、各地の民芸品や、棟方志功・浜田庄司・河井寛次郎・バーナード・リーチなど、交流のあった作家の作品を見ることができる。