鳥取の城下町の面影。武家門が語る歴史の物語
歴史
箕浦家武家門は、鳥取県鳥取市尚徳町に所在します。かつては鳥取藩の上級武士箕浦家の門で、2,000石を領していました。昭和11年には大阪の素封家、広岡松三郎氏の寄贈により、現在の場所に移築保存。箕浦家武家門は、鳥取の城下町の面影を語る貴重な建築となっています。
見どころ
箕浦家は鳥取藩内で上位に位置する武士家で、代々番頭などの要職を務めました。長屋門はその家の格式を示す存在で、入母屋造りで白漆喰仕上げ。海鼠壁や物見の格子戸、通用口など、武士の格式を称える要素が充実しています。この長屋門は、過去の建物が失われた中で奇跡的に残り、鳥取市内で唯一の武家長屋門の遺構として、市指定保護文化財となっています。