大正3年(1914)に東京・神田駿河台の文化学院の創設者《西村 伊作》自ら建てた自邸を利用した愛用品、家具、油絵、陶器などの美術品を収蔵・展示する施設
和歌山県新宮市の熊野川河口付近に建つ『旧西村家住宅(きゅうにしむらけじゅうたく)』は、東京・神田駿河台の文化学院の創設者であり大正、昭和を代表する、建築家、画家、陶芸家、詩人《西村 伊作(にしむら いさく、1884年9月6日 - 1963年2月11日)》の自邸を保存する目的として創立。西村氏の愛用品、家具や油絵や陶器などの美術品を収蔵・展示する施設。
西村伊作は、歌人与謝野寛・晶子とともに「文化学院」を創立。日本最初の男女共学、自由教育を実践。今の学校制度に影響を与えた人物。
また施設建物は22歳で建設した自邸。外観は洋風だが、紀伊熊野地方の民家でみられる伝統的な意匠が数多く見られ、家族本位の間取りが日本の近代住宅の先駆例として大変貴重な建築物として国指定重要文化財に指定されている。