城南宮
城南宮は、京都市伏見区にある神社で、現在では転居、旅行の厄除けから転じて交通安全の神としても広く信仰されています。
毎年7月には自動車の茅の輪くぐりが行われます。
式内社で、旧社格は府社。「方除の大社」として知られている。
創立年代は不詳である。この地にあった式内社「真幡寸神社」に、神功皇后の三韓征伐の際に船上に立てた旗に神功皇后・八千戈神(大国主神)の神霊を添えて奉斎したのに始まると伝える。平安遷都の際に国常立尊が併祀され、城(平安京)の南にあることから「城南神」と呼ばれた。白河天皇が鳥羽離宮(城南離宮)を造営してからはその一部となり、代々の天皇や上皇の行幸がしばしばあった。また後代になると京都御所の裏鬼門を守る神となったことから貴族の方違の宿所となり、方除けや厄除けの神としても信仰されるようになった。
応仁の乱などの戦乱で荒廃したが、江戸時代になって復興された。幕末の文久3年(1863年)には孝明天皇の攘夷祈願の行幸があった。新政府軍の掲げる錦の御旗の前に旧幕府軍が総崩れとなった慶応4年(1868年)の鳥羽・伏見の戦いの主戦場となったものこの地である。
明治10年(1876年)には式内社「真幡寸神社」に比定され、社名を「真幡寸神社」に改称した。しかし昭和43年(1968年)に「城南宮」に復し、「真幡寸神社」はその境内摂社として境内に新たに社殿を設けて奉祀されることになった。
城南宮の入り口にある
「菊水若水」は伏見の名水10カ所に選ばれる霊験あらたかな水で、江戸時代初めには霊元法皇も菊水若水を飲まれたという記録があります。
境内には「春の山」「平安の庭」「室町の庭」「桃山の庭」「離宮の庭」で構成される、「源氏物語花の庭」があり、京都の珍しい草花を楽しむことができます。
見どころ: