天神祭は、千年を越える伝統と歴史を誇る祭りだけあって、数多くのエピソードが残っています。
元禄時代には、討ち入りを控えた大石内蔵助の妻のお理玖さんと末息子が見物に訪れていた、という逸話が近年の研究で明らかになりました。
また、大阪にゆかりの深い西山宗因や井原西鶴、近松門左衛門といった文化人もおしのびで観覧し、祭りを肴に文学論で熱くなっていたそうです。
幕末には、14代将軍徳川家茂のために盛大な天神祭を開催して欲しいと新撰組から天満宮へ命令の下ったことがありました。
しかし、政情不安の続くこの時期に、神様にお出ましを願うわけにはいかないと断固拒否し祭りを中止したという記録も残っています。
その他、時代の流れや新しいイベントを上手に取り込む懐の深さを持ち合わせているのも天神祭の魅力です。
大阪天満宮(天満天神)の情報
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